健康経営を融資で応援!DBJ健康経営格付けによる融資制度!

健康経営に取り組む企業を応援する仕組みがあるのをご存知でしょうか?
DBJ健康経営格付けを取得することにより、低金利で融資が利用できるという制度です。
今回は、DBJ健康経営格付けについて、そして格付けによる融資制度についてご紹介します。
DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付けとは?
DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付けとは、DBJ(日本政策投資銀行)が2012年にスタートさせた格付け制度です。
DBJというのは、日本政策投資銀行(Development Bank of Japan Inc.)の略称です。
日本政策投資銀行とは、日本政府の出資によって作られた政府系の金融機関で、主に企業への長期融資などを行い、日本経済を活性化を目的に設立された特殊会社です。
DBJ健康経営格付けとは、このDBJ(日本政策投資銀行)が行っている評価認証型融資という融資制度の一つです。
DBJ評価認証型融資には、「環境格付け」「BCM格付け」「健康経営格付け」の3つの格付け制度があり、環境経営、事業継続性、健康経営における企業の取り組みを評価します。
評価認定型融資は、これらの格付けにより、低金利の融資を受けることができるという制度です。
DBJ健康経営格付け融資は、健康経営に取り組む企業が評価と融資の申し込みをした場合、日本政策投資銀行が評価し、その結果により融資を行うというものです。
100項目以上の質問に回答してもらい、企業審査や健康経営スクリーニング、ヒアリングなどを実施して評価を決定します。
健康経営への取り組みが「特に優れている」と評価された場合は「Aランク」の格付け、「優れている」と評価された場合は「Bランク」の格付け、「十分である」と評価された場合は「Cランク」の格付けとなります。
評価が一定のレベルに達しなかった場合は、「対象外」となります。
ランクを取得できれば格付け融資制度を受けることができ、対象外となった場合はこの融資制度は利用できません。
格付けランクにより融資の金利が優遇される
DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付けのランクの種類により、融資の金利が優遇されます。
ランクが高ければ低金利で融資を受けることができるため、融資を利用したい企業は、最高ランクの格付けの取得を目指します。
格付けランクは、Aランク、Bランク、Cランク、対象外に分けられ、AランクとBランクは特別金利が適用され、Cランクは一般金利での融資が受けられます。
対象外となってしまった場合、この融資制度の利用はできませんが、一般の融資が受けられなくなるわけではありません。
健康経営格付けのランクを取得すれば、健康経営への取り組みが優れている企業として、優遇金利での融資が利用できるのです。
DBJ健康経営格付けによる融資制度で健康経営を応援!
DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付けにより、格付けランクが取得できると、優遇された金利で融資が利用できます。
この融資制度は、企業の健康経営の取り組みを推進し、応援するための仕組みです。
このDBJ健康経営格付けがスタートした2012年当初は、まだ「健康経営」という言葉の認知度も低く、融資制度を利用する企業もわずかでした。
しかし、ここ数年「健康経営」という考え方が注目を浴びるようになり、健康格付け融資制度の融資実績も急速に増えてきています。
格付けランクを取得すると、低金利の融資が受けられるのはもちろんのこと、格付けランクの取得は、「従業員の健康に配慮している企業」というアピールにもなります。
そのため、「DBJ健康経営格付けで最高ランクを取得しました」という実績は、取引先や顧客に対しても高い宣伝効果があるのです。
また、健康経営に取り組む企業を応援する融資制度は、日本政策投資銀行のDBJ健康経営格付けだけではありません。
民間の金融機関でも、独自の評価による融資制度を設けているところがあります。
広島銀行の「健康経営評価融資制度」、東邦銀行のスーパーローン「健康経営応援プラン」、青森銀行の健康融資制度「ながいきエール」などがそれにあたります。
従業員の健康管理に取り組むことは、従業員のためだけでなく、企業経営にとってもとても重要です。
日本政策投資銀行が行っているDBJ健康経営格付けによる融資制度は、健康経営に取り組む企業を応援する融資制度です。
この格付けを取得すると、低金利での融資が受けられるのはもちろんのこと、社内外に対して健康経営への取り組みが優れているというアピールにもなります。
このような融資制度を活用し、積極的に健康経営に取り組む企業は、今後ますます増えてくることでしょう。